新築住宅を建てる際、間取りや内装に意識が向きやすい一方で、後回しになりやすいのが外構計画です。しかし、外構は暮らしやすさや安全性に影響する重要なポイント。計画のタイミングを誤ると、予算オーバーや生活動線の不便さにつながる場合もあります。

この記事では、新築時に押さえておきたい外構工事の内容や、失敗しないための基本ポイントを分かりやすく解説します。

外構工事はいつ計画すべき?

外構の計画は、建物の設計と同時に進めるのが理想です。建物の配置や窓位置、給排水ルートによって外構の形が変わるため、後回しにすると「動線が悪い」などの不具合が生じやすくなります。

特に駐車スペースやアプローチは毎日の動線に直結するため、早めの仮決めが重要です。照明や外部コンセントの電気配線も外構と関わるため、家づくりの初期段階から外構業者と相談しましょう。

新築時にやっておきたい代表的な外構工事

外構にはいろんな種類がありますが、新築時に施工しておくと格段に便利です。ここでは優先度の高い外構工事を紹介します。

カーポート・土間コンクリート

車を使う家庭に必須の駐車スペース。コンクリートを打っておくと雨の日の泥はねやぬかるみを防ぎ、メンテナンスもしやすくなります。カーポートを設置する場合は、柱の位置が建物の換気口や雨どいと干渉しないか事前にチェックしましょう。

玄関アプローチ

毎日の出入りで必ず通るアプローチは、安全性やデザイン性を考えながら素材を選びましょう。タイルや石材は滑りにくく、雨の日も安心して歩けるため人気があります。

フェンス・門扉

プライバシーを確保したい場合や防犯対策を重視する場合は、フェンスや門扉の設置がおすすめです。境界を明確にすることで隣地トラブルを防ぎやすく、外観の印象も整います。

庭・ウッドデッキ

家族の団らんや子どもの遊び場として人気の庭づくり。人工芝やウッドデッキを新築時につくっておくことで、後から手を入れる必要が少なくなり、暮らしの快適さにつながります。

屋外照明(庭・テラス・BBQスペース)

屋外照明は意外と忘れがちなポイントです。BBQや夕方の庭時間を楽しむなら、暗すぎると不便に感じることも。後から追加する工事が必要になる場合もあるので注意しましょう。

新築時に庭やテラスのどこで作業するか、どこにコンセントが必要かをイメージして配置しておくと、暮らしの幅がぐっと広がります。スイッチの位置も室内外で操作しやすい場所を検討すると便利です。

失敗しない外構計画のポイント

暮らしやすい外構をつくるためには、見た目だけでなく実際の生活を具体的にイメージしながら計画を進めることが大切です。以下のポイントを押さえておくと失敗を防げます。

生活動線を具体的に考える

駐車場から玄関までの移動、ゴミ出しルート、子どもの遊び場所など、日々の動きを想定した配置が重要です。動線がスムーズだと毎日の使い勝手が大きく変わります。

将来のライフスタイルを見据える

子どもの成長や趣味の変化を見越して、後から追加しやすい外構と新築時に施工すべき外構を見分けられます。将来的にウッドデッキや物置を追加したい場合はスペースを確保しておきましょう。

建物と外構の予算を一緒に考える

建物だけに予算を使いすぎてしまい、外構費用が足りなくなるケースはよくあります。新築時から建物と外構をセットで考えておくことで、ムダのない計画が立てられます。

外構は、住まいの使い勝手や快適さを大きく左右する重要な要素です。早めに計画を進めて、理想の住まいを整えていきましょう。

新築外構などの相談やお困りごとは、どうぞお気軽に弊社までお問い合わせください。